「王と聖魔導師」シリーズ
「王と聖魔導師」シリーズ について
「王」と「聖魔導師」と呼ばれる二人は、この国の象徴であった。
彼らはそれぞれ、王は右手、聖魔導師は左手の甲に同じ「印」が刻まれている。
建国の祖である「戦乙女」と「聖魔導師」。その二人から受け継いだ力の象徴だった。
そして何より―――
その二人は、その印によって魂で結ばれている……。
これは、その「印」とそれに翻弄される人々の物語。
最終更新
2019/04/28
「咲き匂ひしは落涙と」第一話
「再逢のラプソディア」第一話
「再逢のラプソディア」第一話
シリーズ一覧
シリーズ1
魔導師がいなくなり、聖魔導師は単に「導師」と呼ばれていた。魔術は存在するが、魔法の使用が可能なのは王と導師のみ。
さらに、王と導師は会う事を禁じられている。そんな時代の話。
***
「印」で結ばれ、魂の片割れとさえ言われる、王と聖魔導師。
だが、現在導師であるミルチェは、その片割れたる王と言葉を交わした事すらなかった。
一度でいい。会ってみたい……。
ミルチェのそんな些細な願いは、思わぬ事件により叶えられるのだが……
様々な思惑が絡み合う中、ようやく出会えた二人は、ぎこちなく心を通わせて行く―――
シリーズ2
戦乙女の生きた時代から十数代。時の王と聖魔導師は、異例尽くめの継承だった。
初の先代の両生存状態での継承。
初の先王の御子でない王。
そして、初の王族でない聖魔導師――
時代が変わる。きっと誰もが、そう予感していた。
***
即位から早五年。
ティリスは、ある問題を抱えていた。
自身の結婚問題。ティリスがずっと考える事を拒否してきたからだ。
ティリスはそんな問題より、今のこの日々が続いていてほしい。それが望みだったからだ。
だが、運命は彼女に立ち止まり続ける事を許しはしなかった……。
これは彼女が、本当の気持ちを見つける物語。
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